【書評】「本の読み方」の本!!「東大読書」
皆さんは、本、読んでいますか?
こんにちは。最近、仕事のためや、教養として本を読む機会が増えてきました。
しかし、
せっかく時間を見つけて頑張って読んだ本なのに、振り返ってみると中身を思い出せない、、、
感心したフレーズがあったはずなのに忘れてしまった、、、
他の人にお勧めしようと思っても、何が、どう良かったか説明できない、、、
この本、もう一回読まなきゃ。
と、なっている方、私だけではないと思います。
そんな悩みを抱えていたところ、この本を見つけたので読んでみました。
「東大読書~読む力と地頭力が一気に身につく~」
本の概要
著者
現役東大生 西岡壱誠
東京大学3年生。歴代東大合格者数0の無名校から、東大受験を決意。
あえなく2浪が決定した状況で、「読む力」と「地頭力」を鍛える本の読み方をした結果、みるみる成績が向上し、東大模試全国4位を獲得。その後、見事東京大学へ合格。
現在は家庭教師としてその読み方を教える傍ら、学内書評誌「ひろば」の編集長を務めている。
(2018年6月時)
本の主張
「地頭力」は、「本の読み方」を変えるだけで鍛えられる
自分で考える力、すなわち「地頭力」は、「本の読み方」を変えることで鍛えられる。
中でも、この本に登場する5つの読み方、「仮説づくり」「取材読み」「整理読み」「検証読み」「議論読み」を実践することで、どんな本でも内容を忘れず、かつ自分のものにして応用することができるようになる。
と筆者は主張しています。
感想
まずこの本を手に取ってみて思ったのが、「見やすい」ということです。
アホっぽい感想で申し訳ないのですが、開いたページに圧迫感がありませんでした。
余白や漢字の量にも気を遣っているのだと思います。
また、店頭で見ていただければわかりますが、重要なところに初めからマーカーペンを模した線が引いてありました。
なので非常にとっつきやすいです。
内容はまず、著者が東大に入学して感じた「能動的な読書」をすることの重要性から始まります。
ただ字を追いかけて「分かった気になる」のが「受動的な読書」。
それに対して、書いてあることに疑問を持ちながら、議論をするように読むのが「能動的な読書」です。
この時点で、私がいかに「受動的な読書」をしていたのか理解し、衝撃をうけました。
ただ字面を追っていただけで、分かった気になっていたのですね。
これでは本の内容を忘れてしまっても当然です。
とは言え、突然「能動的な読書」をしようとしてもできません。
そのためにこの本があります。
「能動的な読書」の要素として、「5つの読み方」が登場します。
この本では、その5つの読み方を順に追って説明してくれます。
さらに、そのやり方を、この本で即実践することができる形式になっています。
「これはよく考えられている本だ」と感じました。流石です。
ですから、初めはいつも通りただ字を追って読んでいたこの本も、読み終えるころには「能動的」に本を読んでいる状態になります。
読み終えた後は、もう読み返す必要がないほど頭に入っていました。
この書評も、引用文が正しいか確認するときに開く程度で、ほとんど本を開くことなく書いています。
これには自分も驚きました。1冊でここまで変わるのかと。
しかし、本を能動的に読むために、付箋やメモを書いたり、自分の頭を使って要約したりするので、ぬるま湯につかって本を読んでいた私には少し大変でした。
この本で悩みは解決したか
大いに解決しました。この本一冊で本の読み方はマスターしたといえるレベルです。
この本の読み方を実践すれば、内容が理解できることはもちろんのこと、その内容を忘れず、自分のものにできます。
実際にこの本を読んだ後に読んだ本は、それまでと比べて確実に内容が頭に残っています。
ですから、ビジネス本や自己啓発本などの、一定の主張や目的がある本についてはかなり役に立つと思います。
しかし、この読み方を小説などの物語にはまだ実践していないので、どのような効果が得られるかはわかりません。
この読み方を実践することで、本のエッセンスを絞りつくしているような感覚で読むことができるようになります。
とてもお勧めの本です。