【初心者向け】溶接技術を盗むコツ3つ!
溶接むずかしすぎますよね。
技術を盗んで一刻も早く上達したい気持ち、とてもよくわかります。
私も今溶接に四苦八苦しているので、機会があればうまい人が溶接しているのをじっと盗み見ています。
今回はそんな「技術の盗み方」を書いてみました!
電流、体の使い方、動かしかたを盗むときの注意点をそれぞれまとめています!
電流を盗む
アーク溶接の場合は、溶接機本体で電流を調節しますよね。
そのため、アーク溶接で電流を盗むときは、本体の電流を見に行きましょう。
半自動溶接機の場合は、ワイヤ供給装置で調節する電流と、クレータ電流または本電流と呼ばれる、本体で調節する電流の二通りがあります。
本電流は、溶接の終わり等、溶接中にトーチのボタンを押したときに出る電流です。
こちらはあまり調節する機会が少ないので、前の人が使ったものをそのまま使えばよいでしょう。
今度は、ワイヤ供給装置での電流を見てみましょう。
電流は実質ワイヤの供給スピードの調節を担っています。
電圧は、ワイヤの溶け具合を調節できます。
ですが残念なことに、供給装置の値は、実際に出力されている電流と違うことが多いようです。
溶接中に本体の方を見ると、電流計と電圧計の針が振れるので、その時の値が実際に出力されている値です。
調節した電流と出る電流が違うので、この値は人によって、使う供給装置によって、かなり値が違います。
なので半自動溶接の電流を盗むのは難しいです。
電流を一定にした状態で、低い電圧から高い電圧に少しずつ動かして、うまい人と同じ状態になるように調節していきましょう。
アーク溶接と半自動溶接、全体を通して重要なことは、単に電流電圧だけを見てはいけないということです。
その値で、どのような溶接を行っているのか、セットで覚えるようにしましょう。
たとえば、厚板に下向きで溶接するのと、薄板に上向きで溶接するのでは電流は異なってきます。
基本的に、下向きと上向きでは上向きの方が電流を弱くします。
なので下向きの電流を盗んで上向きをやると、電流が強くなってしまいます。
中には全て同じ電流でサッとやってしまう人もいますが。
真似をしたい人と単純に同じ電流でやれば上手くいくわけではありません。
腕が追い付かない場合があるので、試してみて合わないようなら電流を下げてみましょう。
電流を盗むのも重要ですが、参考程度にして、そのあとの微調節を忘れないようにしましょう。
体の使い方を盗む
次は体の使い方です。
体を固定するためにどこかに体を当てていたり、面を持つ手でトーチを少し支えていたり、体の上手な使い方はすぐにでも取り入れることができます。
他にも、膝と肘の関係はどうか、トーチの向きはどうか、その時の持ち方はどうかなど色々あります。
溶接部ばかりを見るのではなく、少し引いた位置から、体をどう使っているかを観察してみましょう。
動かし方を盗む
うまい溶接をしている人たちは体に染みついた動きがありますが、初心者の我々にはそんなものはありません。
しかし、動かすスピードやテンポは盗むことができます。
この場合はなるべく近くで見ましょう。
例えば、振りながら(ウィービング)で上進する場合、端の部分で折り返すので少し減速しますね。
この時のトーチの振れるリズムを見ておきましょう。
さらに、何往復でどれくらい進んでいるか、10秒で何cm進んでいるかなどを覚えておくと再現するときに助けになりやすいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
溶接技術は体で覚える部分が多いですが、技術を盗んで少しでも早く上達したいですよね。
今回紹介した「技術の盗み方」が役に立てば幸いです。
盗んだら、忘れないうちに再現してみましょう!
最後まで見たいただいてありがとうございます。