ガス切断に用いる可燃性ガスと支燃性ガスについての基本知識
ガス切断に用いられるガスはアセチレンガスが主流ですが、近年ではLPガスが使われることもあるようです。
また、切断には酸素も欠かせません。
可燃性ガスと支燃性ガス(酸素)について自分の勉強のためガス溶接技能講習テキストに基づきまとめてみました。
可燃性ガス
可燃性ガスは様々な分類方法があります。
貯蔵状態、燃焼性、有害性によって分類されます。
貯蔵状態による分類
圧縮ガス
水素、CNG(圧縮天然ガス)、酸素など、常温では加圧しても液化できないガス。
そのためガス状のまま、継ぎ目のない容器に35℃で14.7MPaまたは19.6MPaという高い圧力で圧縮充填されている。
液化ガス
LPガス等の加圧すれば常温で容易に液化するガス。
または、液化酸素やLNGガス等のように、それぞれのガスの沸点以下の超低温にすれば液体となるので、超低温に保持された保冷タンクの中に液体の状態で保存されているガス。
海外から輸入されるLNGは、LNG輸送船の保冷タンクに貯蔵されて、大量に海上輸送されている。
溶解ガス
アセチレンガスがこれの代表。
アセチレンの加圧による分解爆発を防止するため、多孔物質のなかに溶剤を染み込ませ、常温で加圧し、溶解させて充填する。
燃焼性による分類
可燃性ガス
空気または酸素と混合したものに着火すると熱と光を出して燃焼するガス。
支燃性ガス
空気や酸素など、自ら燃えたり爆発したりすることはないが、可燃物の燃焼を支える性質を持つガス。
不燃性ガス
窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴンなど。
ほかの物質と反応しにくく、不活性ガスとも呼ばれる。
燃えている火炎を消す性質があり、消火用ガスとして使用されている。
有害性による分類
水素、アセチレン等は、それ自体は無害でも、多量に吸引することで窒息の危険性があるので、単純窒息性ガスと呼ばれる。
プラスチックなどが燃焼した際に発生するホスゲン、塩素、一酸化炭素、アンモニア、シアン化水素等は有害な毒性ガスである。
ガスの性状
ガスの比重
ガスには重さがあり、使用するガスが空気より重いか軽いかを知ることはとても大切である。
重いガスを使用すれば、ガスを出した際に下にたまり、爆発の恐れがある。
軽いガスの場合空気中に拡散されるが、狭い場所では天井にたまることもある。
全てのガスは一定圧力において、温度が1℃上下するごとに、元の体積の273分の1ずつ増減する。
従って、冷たいガスは重く、温められたガスは軽くなる。
このため、空気よりわずかに軽いガスでも、冷却されていると通常の空気より重くなる場合もある。
発火温度
外部から火炎や火花などの着火源なしに、燃焼または爆発を起こす最低の温度である。
空気中よりも酸素雰囲気中の方が発火温度は低くなり、危険性が増大する。
発熱量
一定量のガスが完全燃焼するときに生ずる燃焼熱を発熱量という。
火炎温度
火口に高温の火炎を形成した場合、この火炎温度が高いほど作業性は良くなる。
燃料ガスと酸素の混合ガスは、空気との混合ガスよりも800℃も高い火炎温度が得られる。
3000℃を超える火炎温度が得られるのはアセチレンのみである。
燃焼と爆発
燃焼
燃焼とは、可燃性物質が空気または酸素と反応して、火炎を生じ、熱と光を発することをいう。
燃焼が発生するには、以下の燃焼の3要素を満たさなければならない。
1.可燃性ガス
2.空気・酸素などの支燃性ガス
3.着火源
この3つが同時に存在すると燃焼が起こる。
爆発と爆発限界
可燃性ガスを放出または漏洩させて放置すると、空気や空気中の酸素と混合される。
そしてこの混合気に着火すると、混合気全体に高速で火炎が伝播する。
その爆発が起こる濃度の限界を爆発限界または燃焼限界という。
酸素と混合した混合気は、空気と混合した場合よりも爆発限界が広がる。
分解爆発
空気や酸素と混合しなくても、可燃性ガスの分解反応熱により火炎が伝播して起こる爆発。
アセチレンは代表的な分解爆発を起こすガスであり、危険を避けるため0.13MPaを超えて使用してはならない。
燃料ガスと酸素
アセチレン
カルシウムカーバイドに水を加えてアセチレンを発生させるカーバイド法によって製造されるほか、
石油を高温加熱して製造する熱分解法、メタンを原料とする燃焼法によっても製造される。
純粋なアセチレンは無色無臭であるが、カーバイドから発生したものは不純物により不快なにおいを持つ。
比重は0.91で空気より軽い可燃性ガスである。
水や溶媒によく溶け、アセトンやDMFには非常によく溶ける。
非常に不安定なガスであり、空気との混合では2.5%~100%、酸素との混合では2.3%~100%と広い爆発限界を持つ。
さらに発火温度は305℃と低いうえ、銀や銅と反応してアセチリドという爆発性物質となる。
その他の燃料ガス
LPガスは本来無色無臭だが、漏れに気付きやすいよう不快なにおいが付けられている。
空気や酸素と混合すると爆発性混合ガスを形成する。
LPガスは天然ゴム、ブチルゴム、シリコーンゴムを透過、膨潤させるため、LPガスにはニトリルゴムを使用する。
酸素
空気に対する比重は11で重い。
酸素濃度の高い室内などで衣服に火が付くと、例えば酸素濃度が30%程度の空気でもシャツは激しく燃え、消火困難となり重度のやけどを生じる。
液体酸素は沸点が-183℃と低く、液体が皮膚に触れると凍傷を起こす。
【初心者向け】溶接技術を盗むコツ3つ!
溶接むずかしすぎますよね。
技術を盗んで一刻も早く上達したい気持ち、とてもよくわかります。
私も今溶接に四苦八苦しているので、機会があればうまい人が溶接しているのをじっと盗み見ています。
今回はそんな「技術の盗み方」を書いてみました!
電流、体の使い方、動かしかたを盗むときの注意点をそれぞれまとめています!
電流を盗む
アーク溶接の場合は、溶接機本体で電流を調節しますよね。
そのため、アーク溶接で電流を盗むときは、本体の電流を見に行きましょう。
半自動溶接機の場合は、ワイヤ供給装置で調節する電流と、クレータ電流または本電流と呼ばれる、本体で調節する電流の二通りがあります。
本電流は、溶接の終わり等、溶接中にトーチのボタンを押したときに出る電流です。
こちらはあまり調節する機会が少ないので、前の人が使ったものをそのまま使えばよいでしょう。
今度は、ワイヤ供給装置での電流を見てみましょう。
電流は実質ワイヤの供給スピードの調節を担っています。
電圧は、ワイヤの溶け具合を調節できます。
ですが残念なことに、供給装置の値は、実際に出力されている電流と違うことが多いようです。
溶接中に本体の方を見ると、電流計と電圧計の針が振れるので、その時の値が実際に出力されている値です。
調節した電流と出る電流が違うので、この値は人によって、使う供給装置によって、かなり値が違います。
なので半自動溶接の電流を盗むのは難しいです。
電流を一定にした状態で、低い電圧から高い電圧に少しずつ動かして、うまい人と同じ状態になるように調節していきましょう。
アーク溶接と半自動溶接、全体を通して重要なことは、単に電流電圧だけを見てはいけないということです。
その値で、どのような溶接を行っているのか、セットで覚えるようにしましょう。
たとえば、厚板に下向きで溶接するのと、薄板に上向きで溶接するのでは電流は異なってきます。
基本的に、下向きと上向きでは上向きの方が電流を弱くします。
なので下向きの電流を盗んで上向きをやると、電流が強くなってしまいます。
中には全て同じ電流でサッとやってしまう人もいますが。
真似をしたい人と単純に同じ電流でやれば上手くいくわけではありません。
腕が追い付かない場合があるので、試してみて合わないようなら電流を下げてみましょう。
電流を盗むのも重要ですが、参考程度にして、そのあとの微調節を忘れないようにしましょう。
体の使い方を盗む
次は体の使い方です。
体を固定するためにどこかに体を当てていたり、面を持つ手でトーチを少し支えていたり、体の上手な使い方はすぐにでも取り入れることができます。
他にも、膝と肘の関係はどうか、トーチの向きはどうか、その時の持ち方はどうかなど色々あります。
溶接部ばかりを見るのではなく、少し引いた位置から、体をどう使っているかを観察してみましょう。
動かし方を盗む
うまい溶接をしている人たちは体に染みついた動きがありますが、初心者の我々にはそんなものはありません。
しかし、動かすスピードやテンポは盗むことができます。
この場合はなるべく近くで見ましょう。
例えば、振りながら(ウィービング)で上進する場合、端の部分で折り返すので少し減速しますね。
この時のトーチの振れるリズムを見ておきましょう。
さらに、何往復でどれくらい進んでいるか、10秒で何cm進んでいるかなどを覚えておくと再現するときに助けになりやすいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
溶接技術は体で覚える部分が多いですが、技術を盗んで少しでも早く上達したいですよね。
今回紹介した「技術の盗み方」が役に立てば幸いです。
盗んだら、忘れないうちに再現してみましょう!
最後まで見たいただいてありがとうございます。
新社会人の私の貯金方法と節約方法【ちり積も】
新社会人になってまとまったお金が毎月入ってくるようになりました!
このタイミングで、よし!貯金を計画的にやろう!と思う人も多いと思います。
ですが、初めはなかなか思ったようにお金がたまりませんでした。
色々試してみた結果、軌道に乗せることができたので、節約の方法と貯金のシステムを紹介します!
細かい出費を削り、それを習慣とする。
「ちりも積もれば山となる」ということわざの通り、毎日の細かい出費は使えばダメージとなります。
逆にこれを抑えることで、貯金への強い味方となってくれるでしょう。
日常的に小さな誘惑を断ち切っていくことで、後々の生活に余裕が出てきます。
例えば、毎日朝晩飲んでいる缶コーヒーが1本100円だとします。(1日200円)
今までちょっとのどが渇いた時、気の向くままに買っていた、この缶コーヒーを20日間辞めてみます。
代わりに、水道水やパックで作り置きした麦茶などを持っていくようにしましょう。
すると、これだけで4000円お財布に残ることになりました。
別に缶コーヒーじゃなくても良いんです。
コンビニで仕事終わりについ買ってしまうお酒とか、揚げ物とか。
気付いたらなくなっていく出費を抑えるだけで、意外とお金が減りません。
逆に言うと、今までは小さな出費に財布の防御を切り崩されていたわけですね。
小さな誘惑を断つのは、初めの1.2週間は思ったより辛いかもしれません。
やってみるとわかりますが、これだけ小さな誘惑でも、意外と自分の習慣になっていたのだなと実感します。
しかし、しばらくすればその誘惑ごと無くなるので大丈夫ですよ。(実体験)
また、先ほどの缶コーヒーの例で言えば、「今日はちょっと朝から集中できないな」というここぞの日に、缶コーヒーを注入するという使い方ができるようになるのもちょっとした良い副作用ですね。
小さな誘惑を断つことで起こる二次作用
辛い思いをして我慢したのにたった4000円か、と思う方もいるかもしれません。
しかし、ここで重要なのは細かい出費を断つことで起こる二次作用にあります。
頭にポッと出てくる誘惑を抑えずにコンビニに行くと、予定外の誘惑に手を出すことになります。
ちょっとお酒飲みたいなあと行ったコンビニで焼き鳥も買ってしまった。
コーヒー買おうと思ったけどミルクジャージープリンも買ってしまった。(おいしいのでたまに負けます。)
こういった事態は出費の入り口である小さな誘惑を断っていないから起こってしまうのです。
入り口にそもそも入らないことで、小さな誘惑に付随して起こる大きな出費を抑えることができるのです。
給与から天引きできるシステムを作る
人間はある分だけお金を使ってしまう生き物です。
少なくとも私はそうです。
それが分かっているので、初手でお金を使えなくします。
会社の財形貯蓄があるのならそれを利用したり、各種銀行でも定額貯蓄制度があります。
給与振り込み後すぐに引き落としされるようにしましょう。
これは「貯金」といえば真っ先に出てくる方法ですので、詳しくは先人の方にお任せします。
一言言えるのは、元から取るのが一番強い、ということですね。
節水とかでもそうですよね。手元のシャワーとか、結局全開にしちゃうじゃないですか。
元栓を絞っておくのが、一番良い方法です。
お小遣いを毎月降ろさない。
社会人のお休みは基本的に学生の時よりも少ないので、毎週末の予定が豪華になりがちです。
先ほどの元から絞る方法に似てるものがありますが、お小遣いを毎月降ろすと、財布が潤ってしまい、一回の遊びにフルコミットしてしまいがちです。
毎月のお小遣い金額を決めるのは良いことなのですが、口座にから引き落とすのは毎月ではないようにしましょう。
財布の中身が減ってきたら降ろすのがお勧めです。
まとめ
細かい出費を削る方法と手元に来るお金を減らす方法を紹介しました。
まだ社会人として早い今の段階から節約の習慣を作っておけば、あとでとっても楽になりますよ!!
重要なことは自分のお金がどこから流出してしまうのか理解することです。
私は、財布にある分は一瞬で消えて、口座にある分はしばらくして消えるタイプなので、降ろせない口座に入れることと、財布にあるお金を減らす方法を紹介しています。
自分に合った方法でがっちり貯金してください!!
初心者こそダイビングでカメラを使おう!カメラの楽しみとメリット
ダイビングをはじめて、だいぶ潜るのにも慣れてきたし、そろそろほかの人も使ってるカメラとかもほしいなあ。
でも、まだスキルも足りないしどうしようかなあと迷っていませんか?
カメラはダイビングを楽しくしてくれるとともに、スキルアップにもなる魔法のようなアイテムです!
カメラのいいところを2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
カメラはダイビングをより楽しくするアイテム
友達と潜りに行った時、海の中での写真を共有してあげることができます。
海の中の写真は非日常的なので、インスタとかにアップしたい人にも結構喜ばれます。
ログ付けをするときでも、写真があれば絵をかいたり特徴から名前を調べることができます。
自分だけが見た生き物も見せることができますね。
なにより、写真は楽しいです。
陸でカメラをぶら下げている人も最近は多いですよね。
なかなか言語化しづらいところはありますが、写真の楽しさは、普段スマホで撮る人でも理解できる部分は多いのではないでしょうか。
カメラはスピード上達のアイテム
カメラを持つことによってダイビングスキルの上達スピードが圧倒的に早くなります。
これはよくイントラさんも言っているので間違いないでしょう。
ではなぜカメラを持つと上達が早くなるのでしょうか。
カメラで生き物を撮影するには、
1.素早くまたはゆっくり近づき 2.狙った位置で止まり 3.そこから動かない
というスキルが必要になります。
カメラを持つことで自然とこのスキルが必要となり、中世浮力とフィンワーク(フィンの動かし方)が上達します。
中世浮力は撮影の基本のキ
ダイビングスキルと言えば真っ先に出てくるスキルが中世浮力ですよね。
これを読んでいるあなたも、まだ中世浮力に戸惑う場面が多いかもしれません。
が、中世浮力はカメラを持つことで上達します。
まず、撮影中はカメラを両手で持ちますよね。つまり、撮影中はBCを操作することができません。
ですが、被写体に目線を合わせたり、「下からとりたい!」といった構図の関係で、高さを調節する必要がありますよね。
ですから、呼吸によって高さを調節することになります。
呼吸によって調節するには、適切な浮力調節が必要です。
被写体の前で浮力調節でバタバタしていると、適切な高さで撮れないことはもちろん、ブレる原因になる上、被写体に逃げられてしまい、プリティーなお尻しか撮ることができません。
いいことありませんね。
また、中性浮力は被写体の前以外でも、サンゴ礁や砂地で撮影をする場合にとても重要なスキルとなります。
中世浮力を取れずにサンゴに墜落してしまえばサンゴを折ってしまう可能性もあります。
また、砂地で勢いよく着底してしまうと砂を巻き上げることになり、自分や他人の写真に砂が映り込んでしまいます。
こういったことを避けつつも、「できるだけ被写体に近づきたい!」という気持ちで、シビアな浮力調節を手に入れることができます。
高いレベルでの中世浮力を求められるようになることで、スキルは自ずと上達していくでしょう。
撮影で伸びるフィンワーク
中性浮力と同時に上達していくのがフィンワークです。
先ほども書いた通り、撮影中は両手が塞がっているので、全ての移動や方向転換をフィンのみで行う必要があります。
そして、フィンワークはいろいろな場面で求められます。
警戒心の強い生き物の場合、ゆっくりと近づく。
反対に回り込みたいとき、細かく方向転換する。
近づきすぎてしまったのでバックしたい。
このような場面は撮影をしていると必ず訪れます。
普通にダイビングしているだけではバックとか絶対しないので、これだけでも上達する理由になりますよね。
また、砂を巻き上げると写真に写りこんでしまうので、その点も気を付けるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
カメラはハマるとどんどん楽しくなっていきますし、スキルもアップして良いことだらけですね。
ぜひ購入して一緒に楽しみましょう!
【レビュー】「WI-C300」SONYのワイヤレスイヤホン!!
最近流行りのBluetoothによるワイヤレスイヤホンですが、色々種類がありますよね。
今回は私が購入したSONYのワイヤレスイヤホン、「WI-C300」についてレビューします。
スペック
質量:15g
連続音楽再生:最大8時間
連続通話:最大8時間
連続待ち受け:200時間
充電時間:2時間(15分の充電で1時間再生可能)
通話用マイク内蔵
音声アシスト機能対応(Siriなど)
気になるのは電池持続時間ですよね。
15分の充電で1時間の音楽再生が可能で、2時間充電で最大となり、8時間連続再生できます。
通勤用やランニングに使うのであれば十分ですね。
また、これだけあれば充電を忘れても大丈夫なのが素晴らしいですね。
特徴
他のワイヤレスイヤホンと比較して連続再生時間が長いと感じます。
単体で8時間を超える再生時間はあまり見かけません。
音質は普通のそれなりのイヤホン程度です。
重低音の圧を感じたい人には向かないかもしれません。
ちょうどよくブレンドされています。
カナル型に近いので周りの音も比較的小さくなります。
使用感
装着した感じはフィットして使いやすいです。
全てのワイヤレスイヤホンはそうだと思いますが、携帯にコードが繋がっていないのがこんなに使いやすいとは思いませんでした。
メリット
ワイヤレスイヤホンの中でも価格が手ごろだと感じます。
4000円を切る値段で売られていることが多いです。
物理ボタンがあるので、音量調節、スキップや巻き戻し、電話対応などに画面を見る必要がなく便利です。
特に電車等で人のカバンにコードが絡まないのが良いですね。
デメリット
同じ価格帯で同じ再生時間のものもあるので、購入前に検討した方がよさそうです。
まとめ
通勤用としてとても良いイヤホンだと感じました。
ワイヤレスイヤホンのベーシックなイメージを全て押さえたイヤホンという感じです。
デザインも無駄な装飾がないので、機会があれば試してみてください。
【書評】AI vs.教科書が読めない子供たちー新時代を生き抜くために必要な能力
近年、AI技術の目覚ましい発展により、ニュースでも度々取り上げられることがありますね。
「このままでは我々の仕事が奪われるのではないか」
「仕事が奪われようとも新しい仕事が生まれるから心配ないだろう」
「シンギュラリティが起きて人間は不要になるのではないか」
など、様々な意見が飛び交っています。
人間の仕事がAIへの置き換えられるという状況は夢物語ではなく、既に起こっています。
これから確実に訪れる、AIとの共存を求められる未来。
そこで生き残るためのヒントを求めて、この本を読んでみました。
AI vs.教科書が読めない子供たち
本の概要
時間がない方のために大雑把に説明すると、
AI技術の現状と限界、それに対する人間の能力の現状が知れる本です。
特に後半の中高生の読解力に関する調査データは衝撃的です。
全ての教育者は読むべき本です。
それもなるべくデータが古くならないうちに。
著者
2017年から社団法人「教育のための科学研究所」代表理事。
イリノイ大学大学院数学研究科を経て、東京工業大学より博士(理学)。
専門は数理論理学。
2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務め、2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導。
2017年にはTED Conference、2018年には国連にて講演を行った。(一部抜粋)
著者は専門が数学論理であり、コンピュータを動かす大元である数学に精通しています。
このことから、技術的な内容に関してとても正確な印象を受けました。
また、2011年から行っている「東ロボ君」と呼ばれるプロジェクトを通してAI技術の限界についても精通しています。
AI技術と人間の未来
この本では、「シンギュラリティは起きない。」と明確に断言しています。
ですが、「シンギュラリティが起きないこと」と、「仕事が奪われないこと」は同じではありません。
「AI技術の発展によって、職が奪われる人は確実に増えていく」ということもこの本では述べています。
さらに、「今度の技術革新は、今までのそれとは質が違う」とも述べています。
AI技術によって大量の人材が職を奪われ、仮に新しい仕事が生まれてもその人材すべてを吸収できない、と主張しています。
人間に求められる能力
では、AIに職を奪われないために必要な能力とはなんなのか?ということになりますよね。
それは読解力であると述べています。
意味を理解する力、すなわち読解力こそが、AI技術が最も苦手とする分野だからです。
しかし、その肝心の人間の読解力が、多くの中高生でAIよりも下回るという衝撃の結果がでます。
このままでは「AIにできない仕事をしようとしても、AIよりもできない人材」が大量に排出されることになります。
その決定的な解決策というものはまだわかりません。
ですが、読解力はいつからでも鍛えることができる、ということも著者の経験から述べられています。
感想
「AI技術に対抗するため何をしたらよいか」の本ではなく、「まず敵(AI技術)を知り、己(人間)を知るための現状把握の本」としては最高の本だと感じました。
なので、「AIに対抗するために何を勉強するのが良いか」などの悩みを解決するためにこの本を読むのはお勧めしません。
文章は論理明快でとても分かりやすく、「分かっていること」と「まだ誰も分からないこと」、そして「自分の考え」が混同することなく書いてある印象をうけ、信頼できると感じました。
また、AI技術に関する技術的背景から、論理的に導かれる結論には、納得せざるを得ず、正直この本の内容に疑問を覚える人はいないのではないかという出来です。
それほど納得感のある文章で構成されています。
個人的には、「AI技術の発展により職を奪われた人達は、別の職に就こうにも、そこにもAI技術があるが故に職に就けない。」という主張には衝撃を受けました。
私は、AIが苦手とする「創造性が必要な分野や気持ちを理解する分野」で人間は必要とされるはずなので大丈夫だろうと考えていたのですが、その考えを根底から覆されました。
著者の携わった「リーディングスキルテスト」の結果では、中高生の「読解力(AIの苦手とする分野)」は「AI並み」という衝撃の結果を示したのです。
「AI並み」ということは「AIに置き換え可能」ということです。
本を手に取ってみればわかりますが、正解できないことに驚くレベルです。
早急に中高生の読解力を何とかしなければならない。そう感じました。
でも私には中高生の読解力を何とかする力はありません。
せめて、中高生と関わる立場にある方々に、この本を読んでもらう手助けをすることくらいです。
AI技術の発展に恐怖を感じている人はこの本を読むべきです。
技術的な内容もわかりやすく書いてあり、AIの限界を知ることができます。
そして何より、すべての教育に関わる人に読んでいただきたい一冊です。
というか教育者は読むべきです。
まとめ
AI技術の現状とある程度の未来に関して、詳細な知識を得られました。
また、人間の能力の現状を知ることができ、とても勉強になりました。
内容柄、鮮度が重要な本だと思います。
AI技術はこれからもどんどん発展していきますし、本にあるデータも古くなってしまいます。
新鮮なうちにこの本を読んで、そして考えること必要だと感じました。
ぜひ読んでください。
素晴らしきゆとり世代の特徴と心の内【ゆとりの主張】
なにかと叩かれることの多い「ゆとり世代」。
私は1995年生まれで、小学校入学から中学卒業まですべてのカリキュラムをゆとり教育で過ごしてきました。
正真正銘の「フルゆとり」です。
何を考えているかわからないと言われがちなゆとり世代ですが、仕事、お金、人間関係の3つについて、「ゆとり世代なりの考え方」(まあ私の考えですが)を紹介していこうと思います。
仕事
仕事において、ゆとり世代は「指示待ち」「すぐに成果を求める」「叱られ慣れてない」などの評価をされることが多いですね。
私の考えでは、これらは全て「必要のないことはやらない、効率主義」とまとめることができます。
例えば、指示されていないことをやったり、自分で勝手に動いて、それが結果的に不要になるよりは、指示されたことをやってから、追加で指示を受けた方が、手戻りがなく効率が良いですよね?
もちろん指示されていないことをやって、それがうまくいけば良いですが、うまくいかない可能性が少しでもある場合は、そのリスクを冒す必要はありません。
さらに言えば、「指示されていないこと」というのは本来不要なことですよね?(ゆとりっぽい言い方)
有能な上司は必要最小限は満たせるように指示をしているはずですから、指示以上のことは突き詰めると不要だ、と考えることができます。
「すぐに成果を求める」と言われるのも、同じです。
「すぐに成果が出ないけれども必要だとわかりづらい仕事」とは何なのかまだよくわかりませんが、
最終的にその行動が最も最短であるという根拠があれば、積極的に行うことでしょう。
逆に、「何に役立つのかわからないけれどもとりあえずこれやっとけ。」という仕事が何を生むのかわかりません。
ただの暇つぶしですよね。それ。
小さいときからネットにおおよその答えがある世界で、わざわざ無駄な時間とエネルギ―を使う必要はないということでしょうね。
効率的で素晴らしい!!!
では、「叱られ慣れてない」とはどういうことでしょうか。
基本的に学生時代は自分の年代と近い人たちと過ごしますね。
先輩方もゆとり世代です。ですから先輩方だって、必要のないことはしません。
たとえ後輩がミスをしても、無駄なエネルギーを使い声を荒げて怒るようなことはしません。
「そのやり方だとこうなっちゃうから次からこうしてね。」と言えば済む話だからです。
その方が相手も自分もイライラしないし、怒る時間も短くなり効率的です。
お金
ゆとり世代は、「お金への執着が薄い」「ギャンブルをしない」「欲がない」などと言われます。
ですがそれは違います。
むしろお金への執着はすごいです。(私だけかもしれませんが。)
そもそも、お金への執着がある人はギャンブルをしません。
ギャンブルは基本的に損をする確率の方が高い中で、まれに大当たりが出るからギャンブルなのです。
そんなお金を失う確率の方が高いこと、お金への執着が薄い人しかできません、
ゆえに若者がお金への執着がない、というのは真逆で、お金への執着があるからギャンブルをしないのです。
では、お金への執着から欲がないのかと思われるかもしれませんが、それも違います。
基本的によく言われている欲がないというのは、家や車や時計など、一昔前のステータスとしての物品ではないでしょうか。
お金を出して羨望を買うようなことは、お金の無駄なので、当然そのような物品は欲しがりません。
自分の趣味のためにお金を使うことがほとんどでしょう。
趣味が多様化してきて、いろんなものがあふれる現代。
さらにインターネットの台頭で趣味が同じ人とつながれる社会では、皆が一つのものを欲しがることはなくなりました。
さらに自分の趣味のために購入するので、表には出てきません。
その分かりづらさから、欲がないと思われてしまうのでしょうね。
人間関係
「プライベート優先」「仕事終わりの飲み会にこない」はこちらに入れさせていただきました。
ハッキリ言います。
プライベート優先は当たり前でしょう。
会社での仕事は生きるための道具です。手段です。
人生の目的は幸せに暮らすことだとすれば、いつ無くなるかわからない会社に全てをささげるのは本末転倒ですね。
ですから、会社の人との人間関係は仕事上の付き合い、と一線を引いていると思います。
会社がなくなっても転職しても、変わらない人間関係を大事にするのです。
仕事終わりの飲み会にこないのもそのためでしょう。
上司からしてみれば、コミュニケーションを図ろうと思ったのにと思われるかもしれませんが、
コミュニケーションは仕事中のちょっとした声掛けでできますよね。
それもできない人と行く飲み会は、飲み会のマナーなどにうるさく、楽しくないのが目に見えていますから。
でも、例えばどういう考えなのか知りたいとか、どうしても行きたい場合は、
「前もって」「終了時刻を明確に」したうえで誘うべきです。
「おい、今日飲みに行こう」は相手の都合を無視した命令ですよね。
業務外のことに関しても指示を出してくる上司は人として信頼できません。
そういった部分で信頼されなければ、断られてしまうと思います。
ですから、仕事終わりの飲み会は、部下ではなく、一人の人間として誘った方がよさそうですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
よくわからないゆとり世代の心の内を、少しでも理解する助けとなれば幸いです。
この記事では、なるべく「非ゆとり世代」の諸先輩方を批判しないよう頑張りました。
心に「ゆとり」がありますからね。
でもちょっと漏れていたかもしれません。
では、「お先に失礼しま~す。」